お疲れ様です、えなげです。
もうかれこれ、ずいぶん前の事になりますが
私が2015年にワーキングホリデーでカナダに行った時に起きた入国審査での出来事になります。
海外慣れしていない素人の日本人が
なぜか気づいたら入国審査で捕まり、別室で4時間尋問された話です。
それでは、真夏にぴったりなヒヤッと話を、、、。
張り切っていってみよう!
ワーキングホリデーでカナダへ向かうことに。
いつからか、海外に興味が出てきて
思い立ったら即行動!な私は、会社も辞め、家も解約し、
ワーキングホリデーを使ってカナダ(トロント)へ留学を決意しました。
なぜトロントという場所を選んだかというと、
ズバリ! ニューヨークが近いから! 笑
実は、私の初めての海外旅行が、ニューヨークの一人旅でした。
昔から映画などで見かけるNYCの風景に憧れがあり、
そんな中、「ヒーローズ」というドラマにハマった時期があり
舞台がNYCだったり、しかもそこに日本人が出ていたこともあり、
急に、「これはニューヨークに行くしかない!」という気持ちが爆発してしまい
英語も話せないまま一人ニューヨークに行った思い出があります。
とにかく、ニューヨーク楽しかった!!
これまで映画の中でしか見たことが無かった風景を実際目の前にすると、感無量でした。
それから、英語を話せるようになりたい!と思うようになり、
貯金もない中ワーキングホリデーを使って留学することになりました。
最悪お金が無くなりそうなら、ワーキングホリデーなら働けるから生き延びていけるだろうと
なんとかなるさ精神でした。(なので、その頃の全財産をほぼぶっこみましたね。笑)
心躍りながら憧れの海外生活の拠点となるトロントへ着陸
そんなこんなで、あっという間にトロントへ飛んでいきました。
長いフライトの中で隣に座っていた女の人と仲良くなり、
ホテルまでの道のりが不安なことを話すと、「じゃあ、着いたらそこまで案内してあげるよ!」と
英語がカタコトな私にすごく優しくしてくれました。
なんて素敵な人。あ~これからのカナダ生活が楽しみだ~
なんてウキウキしていたのもつかの間。
そのあと一瞬で天国から地獄へ突き落されます。
和気あいあいと機内で連絡先を交換し、ついにトロントへ着きました。
日本の携帯電話も解約してきたため、電話番号を持っていなかったので
連絡先の交換はメールだけでした。
「じゃあ、入国審査通過したら外で会おうね!」
そう言って彼女と別れたのが
彼女を見た最後になりました。笑
いざ入国審査へ
実は、色々ビザの事とかいろいろ調べた結果、
さすがにワーキングホリデーは自力で行くのは厳しいと思ったので
無料のエージェントを利用して準備していました。
トロントの語学学校にも通うつもりだったので、
エージェントを利用したほうがいろいろ紹介してくれたりするので。
でも、わざわざエージェントにお金を払いたくない。
ということで、少し不安はありましたが無料のエージェントを利用していました。
ちゃんと、入国審査用に答える内容などを用意してくれたので
その文章を印刷して持っていきました。
入国審査官目の前にすると、もう心臓バクバクでした。
でも、練習してきたから大丈夫!と、どこか自信にも溢れていました。
答える内容をまとめると、
- 英語の勉強をしに日本から来ました!
- ワーキングホリデーで一年くらい滞在します!
- 学校はこれから探します!2週間くらいはホームステイします!
- 所持金は$600くらいです!
- まずは観光ビザで入国して、ワーキングホリデービザに切り替えます!
- 帰りの航空券はまだ買ってません!(でも実は往復が安かったため往復の航空券買ってる)
エージェントから教えてもらった内容だと、
これを言っとけば大丈夫だとのことだったので言われた通りに答えていきました。
入国審査官ってなんであんなに怖いのでしょうか。
全く笑いもせずに淡々と質問してきますよね。
怖すぎて何回かセリフが飛びましたよ。
でも、日本人の印象って良いので入国審査の時には有利です。
日本人ってだけで、結構信用されるんですよね。
そして、入国審査が進んでいく中で
「ワーキングホリデービザはこれから取る予定です!」って言った瞬間、
入国審査官の目が変わりました。
…What? (切れ気味)
え?
それから、色々と質問され、
なんの疑いもなく答えていきました。そしたら、
Alright, you should come with me. (切れ気味)
、、、え?
何やら別の部屋に連れていかれました。
待って、なになに!?
そして、待合室には
ドラッグやってそうな怪しい男の人と二人きり。
しばらくすると、呼ばれました。
そこはまさに映画でよく見る取調室のような部屋に、
これまた映画に出てきそうなサングラスをかけたガタイのいい強面の入国審査官が座っていました。
英語も話せない、英語も聞き取れない、カオスな状況に
そして私の頭の中がパニックのまま、その怖い男性の尋問スタートですよ。
とりあえず、さっき答えたように説明していくと
やはり彼もだんだん切れ気味に。。。笑
もう、怖いて、、、。笑
結論から言うと、
・一年滞在するって言ってるくせに、6か月しかない観光ビザで入国しようとしてる。
しかも、所持金たったの$600。
・それから、勉強しにきたって言ってるのに学校すら決まっていない。
・しまいには片道の航空券しか買っていないと言ってるのに、
調べたら往復の航空券を買っている。
・いつビザが取れるかもわからないワーキングホリデービザでしばらく滞在します。
という安易な適当な考え。
今考えると、めちゃくちゃ怪しいやつですよね!爆笑
そもそも、観光ビザからワーホリビザに切り替えます~なんてこと自体がNGらしい。
結局はみんなやってるんだけど、それをわざわざ入国審査で言うことが自殺行為みたい。笑
しかも往復の航空券を持っていたことがバレた時にパニクッて
「あ、往復の航空券だなんて知らなかった~」なんてことを言ったもんだから不信感爆発。笑
そこで彼の怒りが爆発しましたね。
おい、お前、私たちを舐めているのか!? (激おこ)
…(ヤバイヤバイヤバイ。。。)
でも私ももう引き返せないので、負けずにカタコトの英語で反論しましたよ。
私はただ、エージェントに言われた通りに答えただけなんだ!
そしてエージェントの連絡先を見せて、ここに聞いてくれればわかるから!!と言ったのですが、
尋問されているときは、外部とは一切連絡が許されないと言われました。
詰んだ。。。
でも諦めるわけにはいかず、
彼が何を言ってるかわからないまま、
激おこの彼と二人きりの部屋で。カオスすぎる。。。
しかし彼もだんだん疲れてきたのか、
「じゃあ、通訳に連絡してやるからちゃんと説明しろ」と言われて
電話で通訳につないでくれました。
少し希望が見えたのですが、
通訳の女性も、「私は通訳しかしません」的な感じで一切助けてはくれませんでした。
でも、やはり通訳が入ったことでお互い少しずつ会話が理解できてきました。
そして、最後に彼が私に言い渡した言葉が。
よし、お前の事情は分かった。2つ選択肢を与えてやる。
1.今すぐ飛行機に乗って日本に帰る
2.拘置所に入って、色々と確認ができるまでそこに留まる
どちらか選びなさい。
うそやん。。。
終わった。。。
そう思いましたね。笑
でも!ここまできて引き返せない!!
激おこな入国審査官との闘いの末。。。
泣きそうになりながら必死に彼を説得しました。
何時間ものフライトの後で疲れきっていたので、涙など一滴も出ませんでしたが。
仕事も辞めて、家も引き払って、はるばる日本から来たのです。もう帰る場所もないのですよ!
I just want to study English‼ I love Canada‼
と説明しました。笑
もうやけくそです。
すると、じゃあ、お前の荷物を検査すると言われ、
スーツケースの場所まで連れていかれました。
その先には、またまたデカい検査官が3人くらい居て私のスーツケースを囲んでいました。
それから、みんなの前でスーツケースを開けられて隅から隅まで調べられました。
すると、一人が私のコンタクトを見つけて「なんだこの怪しいのは!?」となったのですが、
「ワンデイのコンタクトレンズですよ!一年間分くらい持ってきたんですよ!」
とジェスチャーで伝えると、ちょっと笑ってました。
(こっちは笑いごとじゃねーよ、とか思いながら)
そして、特に怪しいものも見つからなかったので
またあの部屋に戻り、彼と二人きりになりました。
そして、また同じ会話の繰り返し。。。
そしてついに、彼が折れました。
分かったよ!
じゃあ3か月の観光ビザを与えてやる。
その3か月以内にワーキングホリデービザを取得できなければとっとと日本に帰ること。
それでいいか?
yes, sir.
ついに長い闘いが終わりました。
入国できました!(いやいや、時間かかりすぎやろ!!!)
着陸した時間が夜の11時くらいだったのですが、解放されて時計を確認すると4時前。
ポイっと外に放り出されて落ち着いた時に気づいたのですが、、、
尋問中に外部に連絡ができなかったので、予約してたホテルにも連絡できてませんでした。
もしキャンセルになっていたら、もう私の行く場所はありません。
そして夜中の4時に人が歩いているはずもなく、交通手段も終了しており絶望しました。
なんとか空港の外にいた警備の人を見つけて事情を説明して助けを求めると、
心優しい彼がホテルに電話をしてくれて、ホテルの人が迎えに来てくれることに。
彼には心の底からありがとうと伝えました。
そして、ホテルの人も優しくて。。。
連絡できなくてすみません、と事情を話すと、
「気にしないでいいですよ~、大変でしたね~」と言ってくれて
次の日に行く予定だったホームステイ先までのタクシーも手配してくれました。
そして、ホテルの部屋もめちゃくちゃ素敵でした。
しかし、到着したのが4時半とかだったので4時間くらいしかその部屋で過ごせず。
というかお風呂入って寝るだけになってしまいましたが。。。
今となっては良い思い出ですが入国審査はトラウマになりました。
これが、人生最大の出来事でした。
何か、重大な犯罪を犯した気分でしたね。
ちなみに、入国拒否で日本に帰っていたら
ブラックリストに載ってしまい、カナダには入国するのが難しくなるみたいですよ。
そして、その後
ちゃんと言われた通りに3か月以内にワーキングホリデービザに切り替えて
期限一杯にカナダに滞在して充実した留学生活を送ることができましたよ。
おまけ
もちろん、その後エージェントにクレーム言いに行きましたよ。
そして、メールで言われた通りに言ったらこうなった!と説明すると
軽い感じで「大変でしたね~」程度だったので、ちょっとキレそうになりましたね。笑
でも、そこは私が無料のエージェントを利用したのにも落ち度があったのだと反省し
深くは追及しませんでした。
そのエージェントは無料でいろいろと利用できるシステムが多かったので
結果、無料のエージェントで良かったと思っています。
学校選びも、日本人が一人しかいない穴場な所を紹介してくれて
自分に合った学校にも行くことができたので感謝してます。
皆さんも、入国審査は気を付けてくださいね!
下調べ大事よ!笑
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